SoftBankの再販SIM用に最適なルーターだぞ
ばっちぷろぐらまー
実は1年以上前から持っていたのですが、すっかり存在を忘れていたので今からレビューいたします。
本稿も、SIMフリールーターとして利用したレビューとなります。
スペック
発売日 2019年8月29日
対応Band
- 4G(1/3/8/11/28/41/42)
- 3G(1/2/4/9) ※3Gは海外のみ
Wi-fi : 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5GHz 同時利用可能)
最大速度 下り最大988Mbps/上り最大46Mbps
最大同時接続台数 16台
重量 約153g
サイズ W112×H67.5×D15.6mm
バッテリー 3000mAh
SIMサイズ nanoSIM
接続端子 USB 3.0 (Type-C)
防水・防塵: IPX2 防水、IP5X 防塵
引用:https://www.ymobile.jp/lineup/803zt/
The普通のルーターですが、特筆する点として防水防塵に対応です。お前本当にルーターか?
※情報元によっては下りが最高988Mbpsの場合と838Mbpsの場合があります。おそらくですが、988MbpsはPC等に本機をUSB3.0 Type-C接続した場合の速度です。
2022/01/05 追記: Google等で検索すると988Mbpsと838Mbpsの表記が混在していますが、これは4Gの帯域を5Gに転用した結果だと思われます。一旦取り下げます。
外観
Theモバイルルーターという感じです。

充電口のUSB Type-CとSIMスロットが本体下部にあります。SIMの取り出しにはSIMピンが必須です。

本体右上部には電源ボタンがあります。

しっかりしまっている裏蓋を外すとバッテリーが見えます。最近では珍しくなりつつある、ユーザーによるバッテリーの交換が可能です。

バッテリーを外すと各種情報が書いてあります。
(IMEIとそのバーコードは隠しております。)

今までの機種だと裏蓋外したところかバッテリーの下にWi-Fi接続に使うSSIDとPWが書いてあるのが定番でしたが、本機種にはありません。
Band
国内では4Gのみ有効になっており、海外に行くと
- 4G 1/2/3/4/8/12/17/28/41/42
- 3G 1/2/4/8
となってます。なお国内では4G Band 11に対応しております。これも最近の機種にしては珍しいですよね。
また、UDC(Uplink Data Compression)に対応しており、上りの通信速度が速くなる「場合がある」ようです。この辺りは疎いので解説しません。
アドバンスモード
本機種は「アドバンスモード」に対応しております。
が、本家のSIMでないと利用不可のようで、Y!mobileのSIMで検証しましたが、アドバンスモード時は圏外になってしましました。まあ、予想通りです。

標準モードではきちんと動作するので、おとなしく標準モードで運用しましょう。

まあ、アドバンスモードで動作したとしても本家SIMでない限り無制限になるわけもなく、エリアが広くなるわけでもなんでもないので、やっぱりおとなしく標準モードで使いましょう。
アドバンスモードとは
ソフトバンク・ワイモバイルが提供している「無制限モード」。いわば、WiMAX2+のソフトバンク版。
無制限にはなるものの、Band41,42の比較的周波数の高い電波のみ利用可能となり、開始当初そのエリアはWiMAX2+よりはるかに狭く、しかも3日で10GB制限からは逃げられないので、需要があったのかは不明。

USB 3.0 Type-C 対応
本機はUSB Type-Cに対応しております。またUSB3.0に対応しているので、PC接続時は高速通信ができます。
イマドキのスマートフォンのほとんどがUSB Type-Cなので無駄なケーブルが増えずに済みます、これはGoodポイントです。
ネットワーク周り
私は手にしていないため使い心地は未検証ですが、本機は別売のクレードルがあります。
クレードルを利用することで有線LAN接続が可能になり、デスクトップPCや家庭内のLANでの運用等、活用の幅が広がります。
とはいえ、お値段は税込み4900円となっており、オタクかエンジニア以外必要ないやろ・・・というシロモノになってます。
また、ソフトバンク系ルーターあるあるの「インターネットWi-Fi」にも対応しており、本機がWi-Fiの中継機としても利用可能です。
帰宅時に、ぶら下がっている端末を全部家のWi-Fiにつなぎ直さなくても本機が家のWi-Fiに接続すればぶらさがっている端末もお家のWi-Fiのネットワーク経由でインターネットに出ていく、というものです。これを応用すれば本機を中継機としてWi-Fiエリアの拡大もできます。いらんけど。
あと、Wi-Fi 2.4/5GHz同時利用が可能です。SSID別になってしまいますが・・・


生活防水対応
IPX2ですが、防水に対応しています。
しかしルーターに防水なんぞ必要なのですかね・・・? ないに越したことはないですが・・・
繰り返しますが、IPX2なので防滴程度です。見ての通りパッキンがあるわけではないのでお水にドボンしたら多分浸水します。防滴程度です。

ただ、そのためなのか裏蓋が非常に渋く、閉めるのがちょっと面倒です。ちょっと押したくらいでは全部のツメが入らず、プチプチ押していく必要があります。防水性能を気にする方はしっかり裏蓋がしまっているか確認しましょう。

まとめ
防水といった変わった特徴以外はシンプルなモバイルルーターであり、端末の作りやUIの見やすさ、QRでのWi-Fi接続、そして通信速度等、非の打ち所がない端末です。
Web UIに入るパスワードを変えろ!英数字記号込みだ!みたいなセキュリティ向上のおせっかいもありませんし、当たり前のことが当たり前にできる、堅実な作りです。だいぶ下火になりましたが、Softbankの再販SIMやymobile用にオヌヌメです。
おまけ
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、本稿の写真に兄弟機の802ZTも写っています。802ZTはSoftbank発売の法人向け端末のようで、常用する上での違いは「アドバンスモードが存在しないこと」「国内で3G(1/8)も掴む」ことです。また、法人用のAPNが存在するようです。




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