GLOCALNET NA01 レビュー

モバイルルーター

楽天モバイルのSIM入れて海外行こうぜ!

ばっちぷろぐらまー

少し前に「クラウドSIM」「無制限!」と大々的に広告を打っていた例のアレですが、最近ではその契約が終わったからなのか中古市場にその端末が大量に安く出回るようになりました。例に漏れず購入して使ってみましたのでそのレビューとなります。

クラウドSIM試してみた!という記事ではなく、いつも通りSIMフリールーターとしてのレビューとなります。

実は類似機種をすでに2回試してレビューを書いています。

スペック

対応Band

  • 4G(B1/2/3/4/5/7/8/9/12/13/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41/66)
  • 3G(B1/2/4/5/6/8/9/19)
  • GSM(850/900/1800/1900MHz)

Wi-fi : 802.11 b/g/n
最大速度 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps
最大同時接続台数 10台
ディスプレイ 2.4インチ(240×320)
重量 148g
サイズ 126(H)x66(W)x12.6(D)mm
バッテリー 3500mAh
SIMサイズ nanoSIM
接続端子 Type-C

引用: https://glocalnet.jp/na01/index2.html

外見

「よくあるルーター」です。横長で本体中央下部に充電端子であるUSB Type-Cコネクタあります。

本体下部。中央に充電端子であるUSB Type-Cがある

本体上面に電源ボタンとSIMスロットがあります。Theシンプル。

本体上部。写真上では本体左に電源ボタン、中央にSIMスロットがある

SIMピンが必要なのはマイナスポイントですね。旅行先でこの細いピン持ってる人ってなかなかいないじゃない?そもそもクラウドSIM契約しろよって話ですが。

所感

基礎に忠実、ではありませんが「最低限の通信環境が構築できる」ルーターです。格安SIMを渡り歩いてたり、世界を渡り歩いてるのなら良い選択肢だと思います。

ホーム画面もシンプルで、ホーム画面から直接その設定等に飛べます。裏を返すと、そこにない設定はできません。

ホーム画面1
ホーム画面2
ホーム画面3

通信周り

ここは最低限揃えているという感じです。

対応Band

先程も書きましたが、3Gと4Gの対応Bandが4G(B1/2/3/4/5/7/8/9/12/13/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41/66)
3G(B1/2/4/5/6/8/9/19)

となっており、国内で使われている4GのほとんどのBandに対応しています。B11,21,42に対応していないくらいでしょうか。

話題のプラチナバンドにも3社すべて対応しており、国内ほぼどこでも使えるはずです。

CA(キャリアアグリゲーション)には非対応です。Youtube観るくらいは問題ないですが、出先で数GBのファイルをダウンロードするビジネスマンや、データセンターで数GBのisoを持ってくる必要のあるエンジニアのみなさんは購入を見送りましょう。

最も本機が本領発揮するのは海外によく行く場合、SIMをよく入れ替える人で、全世界で現在提供されている4GのBandにほぼ対応しています。このルーターさえあれば「完全に使えない」ということはさけられるのではないでしょうか。

Wi-Fi

802.11 b/g/n なので、2.4GHzのみの対応となります。高速通信するには5GHz帯が欲しいところですが、本機種の場合はボトルネックがWi-Fiではなくモバイル側になるケースがほとんどなので気にすることはないと思います。2.4GHzに対応してないWi-Fi機なんてなかなかないでしょうし。

海外で使うことを考えても2.4GHz帯なら5GHz帯に比べて問題にならないことが多い(はず)なので、これで良いと思ってます。

また本機はSSIDとPWを設定するのが実機だけで可能です。いつしかの端末と違ってSSIDもPWも任意の文字列に変更できます。設定次第では長いランダムな英数字覚えなくて良くなりますからね。もちろん簡単な文字列にはせず、セキュリティにはしっかり気をつけましょう。

データ使用量・SSIDをタップするとこの画面に遷移
編集を押すとこの画面に遷移。SSIDもPWも自由に変更できる
おそらく中身はAndroidなのか、見覚えあるキー配列

その他接続

標準でAPNリストが豊富でした。有名所のSIMならSIMを入れるだけでOKです。なくても本体にて設定が可能です。多くのルーターではAPNの新規追加にはPCやスマートフォンを使って管理画面にログインし設定ページ行って名前とAPNとユーザー名とパスワードを入力するという長い長い旅が待ってますが、本機なら不要です。画面小さいから少し打ちづらいけど、許容範囲ですよね?

ホーム画面の「SIMカード管理」をタップするとこの画面に遷移。物理SIMを使う場合は「SIMカードネットワーク」をONにする
APN設定画面。この画面を見たとき「キーボード超小さいのだろう」と思った
ルーター単体でAPN入力できるならこれは許容範囲

加えて本機はUSBテザリングに対応しており、ON/OFFの設定が可能です。そのくせWi-Fiオフにできなかったり端子はUSB2.0だったりと突っ込みたくなるところはありますが、「とりあえず使える」という点で合格です。

4ヶ国語対応

海外行くときにもしかすると役に立つ機能。現地でプリペイドSIM買うと店員さんが設定してくれたりするので言語設定を気軽に変えられるのは助かります。日本語の他に英語・ハングル・中国語に対応してます。まあ、英語に対応してれば十分です。

くだらないですが、こういう場合「言語」の項目だけ実質世界公用語の英語で「Language」とか書かないと知らない言語だった場合に詰む気がします。なぜ「言語」の項目を現地語にしてしまったのでしょうか。

再掲。画面左下に”言語”とある。設定が何語であっても”Language”と表記すべきだったのでは

タッチパネル感度

悪くないです。何が言いたいかというと、古(いにしえ)のスマートフォンや某社のルーターのようにスワイプしていたら突然下方にスクロールしだしたり、反応が恐ろしく悪いなんてことはないということです。極稀に飛んでいくことがありましたが、冬だからかもしれませんし、1回や2回くらいは個人的には許容範囲です。そんな触るわけではないですし。

QRコードによるWi-Fi接続

最近よくある「スマートフォンのカメラでQRコードを読み取るとWi-Fi接続完了できる!」ってやつです。タップ一回ですぐに本体の液晶に表示できるので超便利です。旅行先等で友人にシェアするのがカメラアプリでQRコードを読み夜だけで超簡単にできます。

QRコードは「㈱デンソーウェーブ」の登録商標です

デメリット

そもそもこのルーターを選ぶ人は上記の通り「ガンガン高速通信して外でもインターネットを快適に楽しむぜ!」という人ではないので、さほど気になる点ではないかと思いますが列挙していきます。

全体的にロースペック

Wi-Fiが2.4GHzのみ対応、CA非対応のため高速通信不可、なので最新機種には性能は遥かに劣ります。しかし対応Bandが多かったりAPN設定が本体でできる他充電端子がUSB Type-Cでケーブルの汎用性が高い等、世界中どこでも活躍可能です。

やや重い・デカい

厚みは他の機種と比較してそこまで問題になりませんが、なにせ横に大きいです。そして重さは148gなのでイマドキのスマートフォンより少し軽いかな?くらいです(200gを超えるデカいスマートフォンを使っている人除く)。なのにバッテリー容量が3500mAhと「イマドキにしては多くない」です。中古で買うことを考えると、もともとバッテリーがそこまで多くないのに加えて他人が使ってすでに劣化しているものなので、旅行等で使う前に一度どれくらい実利用可能なのか使ったほうが良さそうです。

まとめ

車で例えるなら「軽自動車」でしょうか(車詳しくないですが)。対応Bandが多く、簡単に言語切り替えとAPN設定ができるので海外旅行向きのルーターだと思います。現地でSIMを調達して店員さんに投げても良いし、予め楽天モバイルを契約してSIM入れて持っていけば最低限の通信手段として十分に活躍することでしょう。

なお成田空港と中部国際空港では空港で楽天モバイルが即時契約可能(2023/01/15執筆現在)です。究極的には本機を予め購入し、SIMを空港で契約すれば海外で利用可能です。ルーターが実質○円で買えるよ!と謳ってますが、Rakuten WiFi Pocket 2Cは対応Bandが少なく使える国を選ぶので、背面のパンダに恋をした人以外は避けましょう。

2023/01/15現在

なにより、前もって楽天モバイルショップに行き、SIM契約と同時に端末を安く(または0円で)もらい、SIMだけ取り出して本機に突っ込むのが良いと思います。海外で使えるサブスマホになる上、いらないなら家族や友人に譲れば良いです。

海外で使える通信手段がない人には、日本語でのサポートが受けられ約1000円から始められる楽天モバイルを本機と合わせて使うのがオヌヌメです。

当環境における上下の最高速度がこれ。速度への期待は禁物
測定端末はPixel 7 Pro

余談

本機のパッケージ、どこかで見たことあるアニキ、いらっしゃいますよね?

コメント

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