ZTE 5Gルーター A102ZT レビュー

モバイルルーター

真の5Gモバイルルーター

ばっちぷろぐらまー

ymobileから発売されている5G対応のモバイルルーターが中古ショップ(じゃんぱら)でほぼ新品で売られていたので買ってみました。

たしか5000円でした。

圏外病・Wi-Fi不良のバグの可能性があるので、購入したらすぐにバージョン1.1.5.0までアップデートを実行しましょう。

圏外病かつWi-Fi不良で詰んだ方は有線LAN経由でアップデートしましょう。詳細は後述。

スペック

対応Band

  • 5G (n3/28/77/78)
  • 4G(1/2/3/4/8/11/12/17/28/41/42)
  • 3G(1/2/4/8)

Wi-fi : 802.11 a/b/g/n/ac/ax
最大速度 下り最大2.4Gbps/上り最大110Mbps
最大同時接続台数 30台
重量 240g
サイズ W141×H69×D15.9mm
バッテリー 5300mAh
SIMサイズ nanoSIM
接続端子 USB Type-C 3.1

引用:https://www.ymobile.jp/lineup/a102zt/

2021年7月16日発売の執筆時点においてYmobileでは最新のルーターです。

バッテリー容量

バッテリーの容量が驚異の5300mAhとなっており、今までのモバイルルーターと比較して長時間の運用が可能

・・・ではなそうで、公式ページによると連続通信時間は5Gの場合は約5時間、4Gの場合は約7.5時間、AXGP(Band41)の場合は約9時間となっており、今までのモバイルルーターと比較しても特筆して長いわけではありません。

それどころか、公式ページと実際に搭載されているバッテリーの容量が違います。どういうことや・・・

よく見たら5900mAhって書いてあるバッテリー。公式ページでは5300mAh

なお、A101ZT(本機のSoftbank版)のWebページによると急速充電に対応しており、本機を180分で満充電できるようです。

SoftBank SELECTION USB PD対応 USB TypeーC 急速充電ACアダプタ[SB-AC20-TCPD]によるフル充電までにかかる時間の目安です。

https://www.softbank.jp/mobile/products/data-com/pocket-wifi-5g-a101zt/

この充電器の出力が

DC5.0V/ 最大3.0A、DC7.0V/ 最大3.0A、
DC9.0V/ 最大3.0A、DC12.0V/ 最大2.25A

となっており、27Wで充電した場合で180分ということでしょうか。未検証。

カメラ部が分厚いXiaomi mi11 Ultraと比較してもなおブ厚いです。

本機(左)とXiaomi mi11 Ultra(右)

これだけ大きいバッテリーを積んていても公称使用時間こんなもんなので、5Gのチップの燃費が悪いのでしょうか。今後に期待です。

対応バンド

Softbankが国内で運用している5Gおよび4GのBandにはすべて対応しています。驚いたのは、Softbankが運用していない5GのBandであるn78にも本機は対応していることです。よってKDDIの5Gにも対応、ドコモにも一部対応ということになります。本機の前機種にあたるA004ZTでは5Gのn78には非対応だったので、良い進化だと思います。

しかし4Gはプラチナバンドと呼ばれるKDDIのB18/26、DocomoのB19に非対応なので、5Gエリアでガンガン使うという目的以外はおとなしくSoftbankのSIMで運用したほうが良さそうです。

また4GのBand11にも対応しております。最近だとiPhoneしか対応機種がないのでこれは良い対応ですね。

タッチパネル搭載

わざわざ書くことでもないのですが、先日紹介したNECの5Gルーターはタッチパネル非対応で操作性に難がありました(主観)。本機は今まで通りタッチパネルでの操作ですので、今までモバイルルーターを使っていた方もとっつきやすいと思います。UIも今までのZTEのルーターとほぼ同じですし、私は操作で迷うことはありませんでした。タッチ感度も大変すばらしいです。

USB Type-C 3.1

言わずもがなですが、5G環境においてUSBでPC等に接続した場合にUSB3.0以上に対応していないとUSBがボトルネックになるのでUSB 3.1対応は素晴らしい対応です。

もちろん付属のUSBケーブルもUSB3.1 対応なのですが、一つ言うとしたら慣習的にもUSB端子の色を青にしてほしかったですね。

クレードル(別売)アリ

クレードルば別売にはなりますが、発売されています。

Ymobile公式で5462円(税込み)で販売されていますが、執筆現在(2021/12/12)売り切れとなってます。

クレードルを利用することで有線LAN接続ができるようになります。クレードル利用時のLANの通信速度は不明ですが、おそらく1Gbpsと思われます。情報お持ちのかたいらっしゃいましたら教えてください。

本機の前機種にあたるA004ZTはクレードルなしに有線LANが利用可能です。オタク的には標準で有線LAN端子が搭載されていると便利だなと思います。

シャープの5Gルーターもそうでしたが、最初の5Gルーターは巨大・有線LAN搭載だったのが、後継機では小型化・有線LAN去勢となってます。有線LANの需要はあまりなく、それよりコストダウンを求められているということでしょうか。

2.4/5GHz同時利用可能

本機はSSID Bを利用することでWi-Fiの2.4GHzと5GHzの同時利用が可能です。古くて2.4GHzしか対応していない機器と、5GHzで高速通信したい機器の同時利用が可能です。

×バッテリーレス運用

本機はバッテリーの取り外しが可能なのでユーザーによるバッテリーの交換が可能です。公式ではバッテリー単体も売られており、価格は執筆2021/12/12現在で9166円です。高い・・・

バッテリーが外せるということはバッテリーレスで運用できると期待したくなりますよね。検証しましたが・・・

外した直後は期待通り動作するものの、バッテリーが取り外されたことが検知されたのかすぐに自動的にシャットダウンしてしましました。

よってバッテリーレス運用は不可でした。まあ、過去のZTE製品からしてもできるとは思っていませんでしたが・・・

SIMを入れると強制再起動される

残念ポイントその1。イマドキにしては珍しく(?)SIMを挿入すると強制的に再起動されます。抜くのは大丈夫です(SIMなしではなにも嬉しくないが)

まとめ

完成度の高い5Gのモバイルルーターが登場しました。Band的にはKDDI,楽天、一部ではありますがDocomoの5Gも使えるルーターですので、手頃な価格で販売されていたらぜひゲットしたいルーターです。

追記1 ソフトウェアアップデート時に圏外になる現象

バージョン1.1.3.0でLINEMOのSIMを挿した個体で在圏中にソフトウェアアップデートを行うと、行った瞬間に圏外になりアップデートできない現象がありました。

この場合、Wi-Fiスポット機能を使ってルーターをインターネットに接続できる状態にするとアップデートが可能でした。

アップデート完了するとバージョンは1.1.4.0になり、このバージョンでは圏外にならず次のアップデートが可能でした。

ちなみにこのアップデートの時点で1.1.5.0が配布されてるのですけど、一気に最新版には行けないのですね・・・

なお執筆現在(2023年1月8日)の最新版は1.1.5.0のようです。

追記2-1 故障

バージョン1.0.9.0の個体で以下の現象が発生しました。

  • Wi-fiをONにできない(正確には画面上ではONにできた瞬間OFFに切り替わる)
  • Linkupしない(アンテナピクト4&LINEMOの在圏表示ありだが、インターネット接続中・・・※1 の表記のままで接続完了の表記・・・※2に推移しない)
    ※1 インターネット接続中の表記:ルーター本体画面上部の地球儀に「⤴」がついてるマーク
    ※2 接続完了の表記:ルーター本体画面上部の地球儀に「↑↓」がついてるマーク。パケット通信時に表示される
  • Wi-FiスポットONにできない(Wi-FiがONでないとそもそも設定不可)

USB経由でルーターの管理画面にアクセスできたのでいろいろ試しましたが、期待する変化はありませんでした。アップデートで変化あるかな?と思いましたがそもそも圏外だし、Wi-Fiスポット機能使えないから追記1の方法でアップデートできないし、パッチかなにかをZTE公式からダウンロードしてオフラインアップデートとかできるかな?とか思いましたが、そんなものはありませんでした。無念。

もしやと思ってSoftbankのWebページで赤ロムか確認もしましたが○でした。

使用したSIMはLINEMOとSoftbank(jpspir)です。docomo系MVNOのSIMも使いましたが忘れました。

リセットしても再現するのでアップデートでもどうにもならないのなら基盤レベルでの故障と見てます。同様の事象の方いらっしゃいましたらコメントください。

クレードルを使うとクレードル経由でインターネットに接続できるので、これでソフトウェアアップデートしたらもしかしてアップデートできて治るかな?

追記2-2

ソフトウェアアップデートにて解決しました。

市販のUSB Type-C変換ドッグをクレードルと誤認識するので、有線LAN経由でインターネットに接続してソフトウェアアップデートを行うことができます。

なお、1.0.9.0をアップデートすると1.1.1.0になりました。その後ソフトウェアアップデートを実行すると追記1の圏外病を発症しました。バージョン1.1.0.9, 1.1.0, 1.3.0はクレードル(有線LAN)またはWi-Fiスポット機能を使ってインターネット接続を確保してソフトウェアアップデートを行いましょう。

5分くらいかけてインストールが終わると自動的に再起動してモバイル経由でインターネットに無事接続できました。

Ymobile公式のサポートページの更新情報-最新ソフトウェア更新のお知らせ を見ると圏外表示・Wi-FiがONにならない現象が認知されているようです。Wi-FiがONにならないだけならまだしも、当方のように「そもそもインターネットにつながらない」となると一般の方々は結構詰みなので、中古で買ったみなさんは購入したら即1.1.5.0になるまでアップデートを繰り返し実行しましょう。

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