4Gルーターの決定版
ばっちぷろぐらまー
先に結論を書いてしまうと、これといって珍しい特徴のあるルーターではありませんがシンプルで安定していて操作性も通信速度も悪くないので4Gのルーターとしては決定版と思っています。docomo版とKDDI版を比較しながら見ていきましょう。(Softbank版も買おう買おうと思って未だ買ってません・・・)
概要(SH-05L)
発売日 2019年11月1日
対応Band
- 4G(1/3/8/19/21/28/42)
- 3G(1/6/8/19)
Wi-fi : 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5GHz)
最大速度 下り最大988Mbps/上り最大75Mbps
最大同時接続台数 11台 (このうち1台はUSB接続/クレードルによる有線LAN接続)
重量 約150g
サイズ W108×H72×D15mm
バッテリー 4000mAh
SIMサイズ nanoSIM
接続端子 USB 3.0 (Type-C)
引用:https://www.nttdocomo.co.jp/product/sh05l/
概要(W07)
発売日 2020年3月~
Wi-fi : 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5GHz)
最大速度 下り最大958Mbps/上り最大75Mbps
最大同時接続台数 11台 (このうち1台はUSB/クレードルによる有線LAN接続)
重量 約150g
サイズ W108×H72×D15mm
バッテリー 4000mAh
SIMサイズ nanoSIM
接続端子 USB 3.0 (Type-C)
引用:https://jp.sharp/products/w07/spec.html
当たり前といえば当たり前ですが、Band以外のスペックは同じです。
概要
繰り返しますがBand以外のスペックはほぼ同等です。そりゃそうだよな・・・
KDDI版はBandの情報が公開されておらず、技適から推測する必要がありそうです。
背面の印字やUI、そして本体の色となります。超くだらない違いとしては、画面ロック解除のためにスライドする方向が違います。Docomo版は上、KDDI版は右です。キャリア別に同じ端末、それもルーターを揃えるなんて暇なアニキは多分わし以外にいないはずですが。
余談ですがSoftbank版の809SHは左なのか下なのか気になりますね。答えを知っている方はコメント欄にて教えてください。
決定的に違うのは、KDDI版は4×4 MIMOの設定のON/OFFが存在することです。Band41が掴めて定位置での運用ならONにすることでMIMOの恩恵(通信速度向上・ビームフォーミングによる電波の安定)が得られるかもしれません。おそらくスタンバイとMIMO時の消費電力が増えるので、速度を攻めたい場合と常時給電状態の定位置運用でない場合はONにしなくて良いと思います。
常に定位置での運用の場合はバッテリー劣化による膨らみや破損が気になるので、バッテリーを搭載していないルーターを検討しましょう。ホームルーターと呼ばれる100Vの電源で動作するタイプのほうが一般的な性能が高い上に安定しています。
外見
瓜二つです。色と印字の違いのみです。


機能・画面
ロック画面はこんな感じ(再掲)。表示している情報は同じですが、配置が違います。繰り返しますがキャリア別に持っているとロック解除のスライドの方向が違って戸惑いがちです。

デフォルトのホーム画面もUIが違うだけで同じです。

その他の違いは設定項目の表示順が若干違うこと、KDDI版には4×4 MIMOの設定項目が増えていることだけです。

地味に便利な機能として給電機能があります。本機のバッテリーは4000mAhのため、イマドキのスマートフォンをフル充電するのは難しいものの、緊急時に覚えておくと活躍の場がありそうです。しかしPixel 7 Pro で数回試したところネゴシエーションをミスしているのか「低速充電中」と表示されることがありました。Redmi note 10 JEでも試しましたが、両機とも「急速充電」等の高速で充電されている表示は1回もありませんでしたので、おそらく出力は5V1A程度と思われます。もともと期待はしていませんでしたが、あくまで充電ができるだけであって「期待しすぎは禁物」です。

Web管理画面からAPNの新規追加が可能です。SHARPなので初期状態では http://192.168.128.1 にアクセスし、Passwordは「admin」を入力します。

ここで残念な点なのですが、パスワード変更が必須です。それも
新しいパスワードの長さは8〜32の間である必要があります。
アルファベット(`,”:;\&%+'<>?¥)使用できません。
忘れるし(なくさない限り)他人が使うものではないのでadminとかに設定しがちですが、8文字以上とのことなので英数字記号込みで設定しょうとすると制約に引っかかったりします。セキュリティ高めようと思ったのにどうして・・・
特定の記号を使われたくない気持ちはわからなくもないのですけどね。とほほ・・・
肝心な速度ですが、スマートフォンを5GHz帯のWi-Fiで接続してスピードテストをするとこんな感じです。さまざなな環境要因に左右されるとはいえ、とりあえずばっちり。

5Ghz帯のWi-Fiに注意
Docomo版にてたまたま発見したのですが、5GHzで気象レーダーとバッティングすると30分間5GHz帯が使えません。それどころか、この30分間に電源を切ると次回起動時から30分間5GHz帯が使えないようです。バッティング時に2.4GHzに切り替わるのはわかるけど、30分使えないという仕様はなぜ・・・
それどころかそのおしおき中に切るとおしおきリセットされて、次回起動時から30分再おしおきなのはけっこうしんどいですね。やはり定位置運用は気象レーダーとバッティングしない周波数帯も使える(事が多い)据え置きルーターの方が良さそうです。


まとめ・ポエム
APNの変更・(Docomo版のみは)SIM入れ替えをするとすぐに再起動がかかる以外は何事も標準でシンプルで使いやすいルーターで誰にでもオヌヌメできる、良いルーターです。5Gいらないけどまあまあなルーターが欲しいならこれを買いましょう。中古で買う場合はバッテリーの劣化に注意です。
Softbank版は入手する機会があったら追記します。
あとDocomo版は海外でBand8が使えると書いてあるのですが、国内でSoftbankのBand8つかめるか気になってます。知っている方よかったら教えてください。
追記
かえざくら先生の記事においてKDDI版のW07ではSoftbankのBand8が使えるとの情報がありました。技適上での確認はもちろん、SoftbankのSIMでBand8しかつかめないところを調べて現地調査も行っていらっしゃるので、たしかにW07でBand8が使えるものと思われます。

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